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某ホラゲパロのつもりが原型がほぼなくなった設定


※前サイトからコピペでもってきました↓

 

 命の花を捧げれば、世界は救われる。

 星ノ歌が降り注ぐ夜、花姫は命を咲かせて。

 星喰みの住まう聖域『たるかろん』。

 神の門は開かれる。

 

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概要的な

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精霊と共存する世界、テルカ・リュミレース。

花姫の儀式、という伝統があった都市ザーフィアスは、十年前にアレクセイ・ディノイアが起こしたとされる事件により一夜にして滅びたはずだった。

 

仲間と共に亡都ザーフィアスを訪れていた青年、ユーリ・ローウェルはいつの間にか滅びたはずの『星都ザーフィアス』に迷い込み、自身の知る知識とはかけ離れた凄惨な『花姫の儀式』を目撃してしまう。城に捕らえられるも羽織の男の手によって脱獄したユーリが、同じく城に閉じ込められていた少女エステルと共に異界からの脱出を目指す三日間の話。

 

「星ノ歌が降り注ぐ夜、ザーフィアスの民は異形と成り果てる。……今度こそ、止めねばならぬ」

「もうたくさんだ。こんな茶番」

「私は異界を壊しにきたの」

 

謎の男アレクセイに、胡散臭いおっさんレイヴン、竜の子と共に行動するジュディスとの出会い。

 

果たしてユーリは現世に帰ることができるのか――

 

 

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登場人物

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ユーリ

オーマがエステルを取り込む際に、『くり返す星都ザーフィアス』に巻き込まれてしまった青年。完全にとばっちりだが、エステルあるいはシュヴァーンの番候補として必然だったのかもしれない。

 

エステル

実はとてもえらい人の関係者。平和な祭りの花姫候補だったが、本来の意味でも花姫だったせいでオーマによって『くり返す星都ザーフィアス』に取り込まれてしまう。

 

ジュディス

星ノ民の末裔で、異界狩りの乙女。本来の意味での花姫バウルの相棒で、ザーフィアスでさまようユーリとエステルに力を貸してくれる。

 

バウル

花姫、というかほぼ精霊な竜の子でジュディスの相棒。本来の意味での花姫だが精霊要素が強すぎて逆に儀式には使えない。ジュディスと共に異界と現世を行き来できる。

 

レイヴン

城に捕らわれたユーリを牢から出してくれた羽織のおっさん。要所要所であらわれてはユーリ達を助けてくれたり引っかきまわしたり。その正体は……

 

アレクセイ

十年前の事件の犯人とされていたが、本来はオーマを止めようとした功労者。デュークのおかげで世界滅亡は防げたものの、大罪人になるわ、大切なものはほぼすべて失うわで一般人だったらとっくに心折れてる。くり返す三日間を終わらせ、たるかろんを完全に閉じようとしている英傑。シュヴァーンの番になる気満々だったが、人として生きて(救われて)ほしいと願うシュヴァーンに拒まれる。無事に生還したエステルやジュディスの尽力によって後に名誉が回復する。

 

シュヴァーン

十年前の事件の被害者、のはずがデュークに拾われてアレクセイに蘇生された人。蘇生された際に用いた心臓魔導器によって世界で唯一の後天的な花姫となった。誰も番にせず、(儀式で消える)最後の花姫になりたい。

 

デューク

十年前に親友エルシフルと血結し花姫ノ番になった男。シュヴァーンと密約し、星喰み打倒を目指す。

 

オーマ

もうぜんぶこいつのせい。開花の儀式で神をおろし、世界を滅ぼそうとしている。十年前の事件の真犯人。花姫エルシフルと血結したデュークによって阻まれたが、ザーフィアスは一夜にして滅びてしまった。中途半端に星喰みの力を得たオーマは亡都ザーフィアスの跡地から位相のずれたところに異界『星都ザーフィアス』をつくりだし、花姫の儀式を完遂させようと延々と同じ三日間をくり返している。

 

 

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おっさんセリフ集

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「せっかく、きれいだったのに。……これは、俺の命の花。ごめんな、ユーリ」

 

負傷して赤い雨を浴び、星ノ仔に変貌しそうになるユーリを助けるおっさん

 

「ぐーず」

 

淡く笑みながら言ってくれおっさん

 

「あなたにこれ以上背負わせられませんよ。生きてください、アレクセイ。……世界が、あなた自身が、本当のあなたを忘れてしまっても。あなたが生かした俺は知っています」

 

エステルを助けるため、アレクセイと共に散花の儀式を行い消滅していくおっさんがアレクセイとの血結を拒否する。

 

「俺が最後の花姫になる。俺に番はいらない。だから。……ユーリ、嬢ちゃん、ジュディスちゃん。みんなは必ず、生きて、現世に帰るんだ。……ね、大将。若人たちをよろしく頼みますよ」

 

デュークと共に霊体のおっさんが去っていく。ユーリの手は届かない。目を伏せ背を向けたアレクセイは振り向かず若人達を連れて現世への帰還を目指す。

 

「さぁて、行こうか。先代の花姫とその番殿。……全部消して、閉じて、終わりにしようや」

 

たるかろんに向かうデュークと霊体のおっさん。

 

「……なんで、どうして。…………来ちゃう、かなぁ。生きて帰れって、言っただろうに」

 

きちゃった。

 

「ほどけぬように縁を、血を結べ魂と共に、果ての刻まで――咲き誇れ命の花」

 

霊体おっさんと崩壊ユーリの血結の儀

※詳細は設定あれこれにて

 

 

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設定あれこれ

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星都ザーフィアスと花姫の儀式

星ノ歌が降る夜、花姫が命を咲かせて精霊に感謝を伝え、豊穣と繁栄を願う祭り。だとされていた。流星群の季節に花姫が歌舞を奉納するいたって平和な祭りで、エステルは十年前の事件がなければ次世代の花姫となるはずだった少女。

 

本来の花姫の儀式

花姫を生贄に神である『星喰み』を現世におろす『開花の儀式』と、花姫を礎にたるかろんの門を閉じ『凛々ノ明星』を生む『散花の儀式』の二種類。いずれも儀式の成否を問わず花姫はその身を失い、霊体となる。花姫の魂は『血結』が可能になり、番と運命を共にする精霊化ができるが、これは任意。

 

  • 通常の精霊は単体で生きていられるが、血結によって精霊化した花姫は番がいないと存在できない。
  • オーマがやりたいのは開花で、アレクセイとシュヴァーンがやろうとしているのが散花。十年前にデュークとエルシフルが散花の儀式をしたが、オーマの悪あがきによってザーフィアスが異界化してしまった。
  • 本編ではオーマの開花を妨害する形でアレクセイの散花をぶち当てたが(エステルはギリギリ無事)、けっきょくたるかろんの門が開いてしまった。凛々ノ明星を使うため、シュヴァーンを消さないためにアレクセイは血結を望むが、横からデュークが現れシュヴァーンはアレクセイとの血結を拒否。アレクセイ達に生きて現世に帰るよう突き放す。

 

たるかろん

星喰みが住まう聖域。花姫の儀式によって接触できるが、たるかろんに生身で行けるのは星ノ民あるいは血結した花姫ノ番のみ。人間がそのままたるかろんにいると、徐々に崩壊していって最終的に心臓を失う=死ぬ。

 

星ノ民

精霊と共存していた古代種および末裔。ジュディスが該当。異界や星ノ歌(赤い雨)への耐性があり、現世と異界を行き来できる。アレクセイもジュディス程ではないが星ノ民の血を引いていて、ジュディスの父とは友人だった。

 

星ノ仔

『凛々ノ明星』でしか死ねない異形で、感覚や知性が狂い、星喰みの餌にしかなれない。負傷した状態で星ノ歌(赤い雨)を浴びると、体内から星喰みに侵されていくことで存在が変化してしまう。

 

花姫

花姫の儀式に必要な贄で、精霊の因子を宿した生物。異界や星ノ歌(赤い雨)への耐性がある。自身に耐性があるだけの星ノ民と違い、花姫は自らの血を与えることで他者に耐性を与えることができる。これをやられるとちょっと人間から遠ざかるし、あまりにも相性が悪いと即死するのでホイホイやっていいことではない(血結が関係している)。

 

平和な祭りの方の花姫はぶっちゃけ誰でもいいのだが、本来の儀式を行うためには精霊の因子を宿す贄が必要。エステルは地位的に平和な祭りの方に選ばれていて、たまたま本来の要素も満たしていた稀有な例。エステルとシュヴァーン、バウルが該当。血結の関係で花姫には大体において『番』とされる相手がいる。

 

花姫ノ番

花姫が血結した人間のこと。大体縁深い者がなる。凛々ノ明星の使い手となり星喰みに対抗、たるかろんを閉じることができるが、不死となり人間であることを捨てる必要がある、とされている。血結した花姫の魂は精霊となって番と運命を共にする。血結の儀式は相性が悪いと番の方が即死する。

 

凛々ノ明星

星喰みへの唯一の対抗策であり、たるかろんの門を閉じる鍵となる光。ふつうの人間が使うと命を燃やしてしまうが、花姫と血結した人間ならば……

 

神器

凛々ノ明星を宿す媒体。デュークの媒体は宙の戒典で、ユーリの媒体はニバンボシ。

 

異界

今回はくりかえす星都ザーフィアスのこと。精霊の暴走などにより発生し、小規模な異界はちょこちょこ発生しているようだ。ジュディスとバウルが狩っているのはそうした小規模なもので、世界を滅ぼすレベルのは滅多にない。オーマがおかしい。

 

精霊

現世ではほぼ神話やおとぎ話で、祭りや儀式のときにお世話になるくらい。実は今でもそこらじゅうに存在していて、星ノ民の末裔や一部の人間にはふつうに視認できるし身近な隣人。精霊の方が見えるようにしてあげれば一般人にも見える。バウルやエルシフルはいわゆる人外的な見た目だが、おっさんはどうだろうね。

 

 

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で、どうなるの

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  • なんやかんやでユーリとジュディスがたるかろんに追ってきて、おっさんとユーリが血結する(←そうしないとユーリがしんじゃうから ※エステルとバウルとアレクセイは退路保つために先に帰還)
  • ユーリおっさんがデュークエルシフルと共に星喰み撃破。おっさんが造られた後天的な花姫だったから、ユーリが不死になることはないんじゃないか、ってデュに言われるご都合展開。
  • 星喰み撃破後ぶっ倒れるユーリに取り乱しまくるおっさん。番に何かあったのならお前が無事なわけなかろう。って言われて寝てるだけだと気付く。
  • アレクセイはユーリ達が帰還する頃には姿を消しててすれ違い。現世に帰還してから心臓魔導器の魔核を装身具に加工して身につけるユーリ。ユリレイなら左薬指に指輪だし、おっさんとユーリなら腕輪かな。精霊っさんとユーリは今日もいっしょ。
  • エステルの働きかけで行われた花姫の儀式(平和な方)の下、流星群の夜にデュークと再会。姿を消したアレクセイに思いを馳せるおっさん。
  • あの三日間で出会ったエステルやジュディス(あとデュ)との縁はこれから先も続いていくようです。アレクセイはたぶんデュといっしょにいる。

 

 

完!!